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作った道具や、メンテナンスした道具たち / my handmade or customized or repaired tools


ダマスク織機のカスタマイズ

 

ダマスク織機は通常の綜絖の後ろに、文様を織る為の紋綜絖があります。

その紋綜絖をどのようにピックアップするかで、

文様がリピートしたり、またはリピートせずに自由な図が織れたり、

その自由な図をリピートする、ということも出来ます。

 

以下は、それらを一台の織り機の中で作業性良く行えるようにするための

試行錯誤の経緯です。

 

2019年〜

 

ダマスク織の三つ目の機能を追加。

1.最初の紋綜絖一組ずつピックアップする仕組みと、

2.綜絖枠ごとピックアップしてリピート文様を織れる仕組み

と、最後に、

3.自由に描いた文様をリピートする方法。

でもこのやり方はまだ作業性が悪く、

改良の余地ありなのだけど、それよりも、

白黒コードの配置を大幅に変更したことで目の前が開け、

経糸の手入れがしやすくなった事が良かった。

2016年

 

最初の自由に紋を織る仕組みと、

パターンが織れる仕組みの両方

共存できるように変更。

 

どうやったらスムーズに

動作するようになるのか、

あれこれ試しながら組立てました。

 

 

2015年

マフラーを織るために

機の仕組みを変えてみることに。。

 

白黒コードを外し、

文様を繰り返して織るパターンシャフトへ作り直しました。

 

綜絖ごとのピックアップではなく、

綜絖の枠ごとピックアップすることで、

連続するパターンが織れるようになります。

2012年 ダマスク織りのはじまり。

 

 

スウェーデンの垂直天秤式織り機に、

ダマスク織りの仕組みのひとつであるフリードローシステム

(紋綜絖1ユニットずつにピックアップする白黒コードがついていて、自由に紋を織ることが出来る)をオプションで付けたものを購入しました。


 

紡ぎ車(クロムスキー社 ポロネーズ)の手入れ(2014年)

 

犬とうさぎが齧ってしまった部分の修復と、

以前、ペーパーがけが甘いまま柿渋塗装をしたので、

表面のざらつきに繊維の埃がつきやすかったので、全体を紙ヤスリで磨きました。

その後、蜜蝋ワックスで拭き上げ。

(今度は色をつけなかったので濃淡のあるままですが)


 

1800年頃作られた紡ぎ車の修復(2012年アメリカにて)

 

重要文化財の修復もされていた金工作家のLemiさんの指導の元、

ヤスリの使い方から教えて頂き、修復する事が出来ました!

修復前の写真


 

羊毛用に大きめで軽いものが欲しく、作ったシャトル

(機械で中央の穴は開けてもらい、あとはナイフと彫刻刀で削りました。2008年)